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Case.1 亡き女の写真とクズ男

Author: satomi
last update Last Updated: 2026-03-01 09:46:42

 へぇ、ここがねぇ。SNSとかで大人気の喫茶店“お命頂戴致します。”ねぇ。確かにイケメン2兄弟が店を切り盛りしてるみたいだけど、信用できるもんかね?まぁいっちょ行ってみるか。

ふーん、外見は隠れ家的な感じか。で、内装は落ち着いた雰囲気丸出し。床は木材。テーブル席が2つに残りはカウンター席か。まぁ、こんなもんじゃねーの?兄弟で経営してるんだし。

「「いらっしゃいませー」」

 元気がいいな。マジイケメンじゃん。ま、俺の方が?

「入り口の人見てー」

やっぱり俺みたいなイケメンは注目度高いよな。

「イケメーン♡と思ったけど、やっぱりここで見ちゃうとね……」

「そりゃそうだよ。尊(たける)クンも悟(さとる)クンも超がつくイケメンだもん」

「だよねー。私の目が腐ってた(笑)」

「そこまで言っちゃうー?(笑)」

 なんだ?あの女ども目が腐ってるとかぬかして、気に入らないな。

「ご注文をうかがってもよろしいですか?」

「カフェラテ。ラテアートはドロップ」

 俺は単刀直入にカギとなる注文をした。

 店員の顔色が変わった。

「しばらくお待ちください」

待つこと2時間。かかりすぎだろ?繁盛してるのわかるけど。長すぎないか?

兄弟の兄の方が店の看板をcloseにして同じテーブルに来た。

「で、用件は?」

「この元カノとの写真を何とかしてほしい」

「捨てれば済む話ではないのですか?」

「彼女とは死に別れだ。俺はこれでも一途だ」

「うちは霊障は専門外ですけど?」

「ただ持っているのが辛いんだ。なんとかしてくれよ」

「わかりました。それではまた1週間後にここでお会いしましょう」

俺は女の部屋にいた。

やっぱイゴゴチがいいよな。

「お命頂戴って言ってもたいしたことねーな」

「えー、でもぉイケメンだったんでしょ?」

「まぁな。でもそれだけかな。結局1週間後とか言うし」

「うふふ、ヒドイなぁ。一途とかいろいろウソ言ったんでしょ?」

「そういう面じゃお互い様か。はははっ」

「きゃっ」

「なんだよ、楽しもうぜ?こーんな写真に1週間だぜ?笑わせる」

 俺はミホにも亡き女の写真を見せた。

「ワカゲノイタリみたいな?」

「しかもこの女の子、お堅そー」

「そうなんだよな。イマドキ、キスもなしだぜ?笑っちゃうよな?」

「え?それはナイはー(笑) オタキアゲ?すればいいんじゃない?なんか、あんたもすっごい若いじゃん。コレ丈でしょ?」

「馬鹿言うなよ。俺は無駄なお金を使いたくないのっ。ミホー‼」

「んもうっ、スケベなんだから!でも私も好きよ♡」

「んー、やっぱオンナは胸だよな」

「胸の谷間で休憩しないで!」

「休憩じゃないもーん!あの女はお堅くて、こういうのもなかったなぁ」

「ちょっとぉ!人の胸で休憩しながら他の女の話?」

「っお、ヤキモチか?」

「普通でしょう?」

―――1週間後

「約束通り1週間後に来た」

尊・「うん、そうだね。1週間、俺達兄弟が何してたと思う?」

「何って…そりゃ、喫茶店経営だろ?」

尊・「それもあるんだけどねー。まぁ、情報収集?」

「で?」

尊・「結果だけ言うとねー。貴方、中野丈一郎氏は一途ではないし、エロい!」

「??」

 遠くに座る男?女?が後ろ向きで手を振っている。

尊・「うちの専属情報屋。彼女は優秀で色々調べてくれたよ。貴方の彼女の事とか情事の手管とかいろいろ。それはもう事細かに。その結果エロいと判断しました。貴方はいったい何股してるんですか?少なくとも3股はしてますよね。1晩で2人相手にすることも…」

キャサリン(以下キ)・「ミホちゃんに言ったら涙目になってたワ。自分一人が愛されてる♡と思っていたのねぇ」

 派手なピンクのキャミワンピを着た、ガタイがいい彼女(?)が言った。

「そこの情報屋は顔を見せないのか?」

尊・「職業柄そうでしょう?それと、写真の件ですがこちらで滞りなくお焚き上げしたいと思います。対価はそうですね…。貴方のココでいいですよ。手術代金もこっちもちですから安心してください」

尊は男のシンボルたる場所を指さして明言した。

「マジかよ。聞いてねーぞ?」

尊・「そうですか。でもあくまでうちは“お命頂戴致します”なので、貴方の命ともいえるココをちょん切らせてもらいます。心配しないでください。術後の就職先まで斡旋いたしますので」

「そういう問題じゃねーだろ?」

尊・「最初に嘘を吐いたのは貴方です」

 奥から一人の男が現れた。

聡・「ここの長男です。医学部卒業。麻酔師の免許もあります。うちは3兄弟です」

「「「では、“お命頂戴致します”」」」

尊・「いつもありがとう、キャサリン」

キ・「なによ、他人行儀ねー。ここの3兄弟のためならガンバちゃうワ」

尊・「今は聡(さとし)兄が手術中かぁ。で助手が悟?悟もそんな年になったのかぁ」

キ・「何言ってるのヨ。尊クンだってまだピチピチなのに」

尊・「俺は体力と交渉担当、兄貴は頭脳労働と手術担当、悟はまだ助手かな?」

キ・「ワタシも仲間に入れてよ~」

尊・「十分入ってるよ、うちの専属の情報屋さんだもん」

キ・「嬉しいこと言ってくれるンだから。お店に来たらサービスしちゃう!」

 多分行かない…。おかまバー。

 キャサリンは異世界に来ておかまバーを経営することにした。なんということだ!繁盛している。世の中の七不思議というものだろうか?

 聡様が執刀……というか、手をかざすだけで手術が終わるのです。

悟は俺のスキルの事は知っているだろうけど、尊はどうだろう?鈍いからなぁ(笑)

ちなみに、手術室はどうでもいいんだけど、きちんとした手術室にしている。患者さんに安心してもらえるように。

すっごい嫌だなぁ。もう全身麻酔で寝てもらっているとはいえ、男のイチモツを切除する……。

仕事とはいえ、なんかイタイ。俺は丈一郎の下腹部からその下まで手を動かした。

悟・「いやぁ、さっすが!聡兄は鮮やかに手術を終えるよね」

聡・「丈一郎のイチモツの処分はお前に任せよう……」

悟・「え?!マジで?そこは瀬蓮に頼もうよ~」

 そんなわけで丈一郎の性転換は終わった。

~その後の依頼人

キ・「なんか、性に合ったみたいでイキイキ働いてるワ」

 紹介したのおかまバーなんだけど…。

キ・「最近じゃ好みのタイプって男性を紹介してって頼まれるワ」

 命頂戴したつもりなんだけどなぁ…

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  • お命頂戴いたします~オーナーは異世界から来た3兄弟王子   プロローグ 

    私は瀬(せ)蓮(ばす)と申します。王家に仕えてウン十年、今は坊ちゃん方のお世話係のようなものをしています。とは言え、現役時代からの衰えはないつもりです。人脈もあります。「瀬蓮ー、それじゃあ、行くぞー!」尊(たける)様が仰ります。尊様はこの国の第3王子でいらっしゃいます。自分には王位継承権はないだろうとはやくから、私めが武術を教えて差し上げています。筋がよろしく、私の目が黒いうちに負けてしまいそうです。スキルを武術にかけているので、そうなるのでしょうか?先の事は誰にも分らないですけど。「瀬蓮!まさか行きたくないとかか?」  聡(さとし)様は仰りますが、この瀬蓮!そのようなことは決してございません。聡様はこの国の第2王子でいらっしゃいます。自分はスペアみたいなものだからいいだろう?といい、この決断をしたわけです。スキルも医術に全部かけました。彼らの母上を助けられなかったことに由来するのか?おっと深く話すのは執事としては口が軽いですね。「瀬蓮!置いていっちゃうよ?」 悟(さとる)様が仰ります。悟様はこの国の第4王子でいらっしゃいます。一応王位継承権は持っているままです。悟様はまだ自分のスキルをどうするかを考え中のようです。「いや~ん、ワタシを置いて行かないで~♡」 彼女(?)は王家の諜報部にいるので情報収集の腕は確かなのですが……。何というか、私には理解が出来ないですね。王子が好きなようで……。スキルは情報取集でしょうか?女装かもしれない……。名前はキャサリンです。以上5名で王家に伝わる扉を抜けて、異世界の喫茶店なるお店を経営したいと思っている次第であります。「「扉を抜ける」とかなんかエッチな響きね?」「「「キャサリンうるさい」」」「いや~ん♡」……前途多難の様相です。王子たちには‘久我’という名字を与えました。生活に必要な知識などは全てこの瀬蓮が3兄弟とキャサリンに叩き込みました。さぁ、喫茶店の営業開始です!喫茶店と言っても、普通の喫茶店ではありません。裏の顔を持った喫茶店――。依頼主がカフェラテでラテアートのドロップを選択すると、依頼主と認定し、どうしたいのかを聞く。内容により、依頼を遂行。ただし、依頼料として依頼主の命のように大切なものを頂く。我々は慈善事業をしにわざわざ異世界に来たわけではありません。

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